創業者インタビュー
ライトコーポレーション共同創業者、芝本社長に創業から現在に至る経緯、そしてこれからの想いをインタビューしました
デザインと建築設計の融合
ライトコーポレーション設立のきっかけは、竹中前会長が経営していたデザイン事務所(ライト企画)に、一級建築士の資格を持つ芝本社長(当時32歳)が参画したことでした。 これにより1991年、企画、デザインから建築設計までを一気通貫で請負う「株式会社ライトコーポレーション」を設立し、新たなスタートを切ることになりました。
愚直に信頼を積み重ねた30年間
建築設計事務所としては実績ゼロからのスタート。最初は竹中前会長の人繋がりにも助けられながら、本当に小さな実績を積み上げていきます。 そうして十数年が経った頃、実績の一つが大手カーディーラーの社長の目に留まり、そこから建築設計の依頼を受けます。さらにその仕事への評価から、有名商業施設の設計受注が決まる。 そのようにして目の前の案件を一つ一つ愚直に取り組む中で、クライアントとの信頼関係が横に横に広がっていきました。 今改めて実績を振り返ってみると、民間案件の大半は信頼を得たクライアントからの継続受注、またそのクライアントからの紹介案件となっているそうだ。 紹介というのは、される側だけでなく、する側にも大きな責任が伴う。成果が期待外れだった場合、「なぜあんな会社を紹介したんだ」という信用問題にまで発展し得るからです。 そんな重責を伴う紹介案件を通じて、これだけ多くの実績を積み重ねてきたという事実そのものが、ライトコーポレーションへのクライアントからの厚い信頼の証である。
厳しい状況が続いても前に進めた原動力
とは言え、経営が軌道に乗ってきたと感じられるまでには20年ほどかかったそうだ。それでも諦めずに続けてこれたのは、何よりこの仕事が本当に好きだったということ。 そしてもう一つ、サラリーマンとして(雇用されて)働くことに比べ、経営者としての裁量と責任を全うする中でクライアントと向き合う生き方の方が、何事にも代えがたい充実感と成長を感じられたからだった。 あるいはこんなエピソードもあった。 誰もが知る日本有数の設計事務所と一緒に仕事をしたときのこと。このとき芝本社長は、改めて自身の強みを認識し、大きな手応えを得ることになる。 芝本社長は若い頃、多様な規模の施工管理経験を豊富に積んでいる。ゆえに設計工程以降の、建物が完成するまでの施工工程にも、具体的に思考を巡らせる事ができる(思考範囲が広い)。一方、分業化した設計事務所内のキャリアだけでは、この思考を培う機会が乏しい(思考範囲が狭い)。 この思考範囲の違いが、建築設計の精度、スピードに直結していることを実感し、たとえ今は経営が厳しくとも、いつかは軌道に乗せられるという密かな自信にも繋がったそうだ。
乗っ取るつもりで来て欲しい
経営が軌道に乗り、クライアントや案件の領域が広がっている現在、芝本社長はライトコーポレーションの全てを次の世代に託したいと考えるようになった。つまり事業承継だ。 望む人材像は「野心を持った人」。経営者志向、社会貢献、次代の建築を追求したい等々、野心の中身は問わない。 そして入社が決まった際には、ライトコーポレーションを「乗っ取るつもりで」来て欲しい。本気でそう考えている。もちろん、野心はなくともそのような熱い志を持った人と一緒に仕事をしてみたいという人も大歓迎だ。スタッフとして力になってくれるメンバーの存在も、同じくらい重要だからだ。 但し、最初は会社には出社せず、リモートワークにて遠方からの参画でも構わないと考えている。お互い一緒に仕事をしてみないと分からないことも多々あるからだ。 そこでお互い仕事を続けていきたいと感じれば、次のステップに進めばいい。その方が時代にも合っている。 仕事の領域が広がっている現状を踏まえ、あと数人は採用したいと考えている。もちろん、県外からの移住者も大歓迎。 ライトコーポレーションの築き上げてきた信頼関係、実績、そして芝本社長の持ち得る全ての経験値を、望まれれば惜しみなく継承していく覚悟だ。